英Gurdian誌の記事のご紹介 ~Voice!for HRM Vol.3 ~

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6/31/2020  英Gurdian誌の記事をご紹介します。

Gurdian: https://www.theguardian.com/business/2020/apr/21/uk-furlough-scheme-unemployment-rise-coronavirus

UK unemployment and employment statistics
UK furlough scheme could just delay massive unemployment rise

Larry Elliott

要約

失業率はわずか4%にとどまっている。職の欠員と賃金引き下げはわずかであった。イギリスの最新の公式労働市場の統計はドメスディ土地台帳のようなものである。包括的で詳細に富んでいるが歴史的な興味深さがあるに過ぎない。

アメリカとイギリスは対照的である。大西洋の向こう側で、経済学者はすでにCovod-19がもたらす失業への影響をうまく捉えているようだ。というのも、失業を主張する人の数を週単位でアップデートしているためである。その数はこの4週間で2200万にものぼるという。

イギリスではこの統計はそれほどタイムリーに行われていない。 ONS 統計(Office for National Statistics)の4月の概略では12月から2月までの 3ヶ月期間について網羅し、過ぎ去りし一般選挙、きたるべきブレクジットの期限やその影響についての言及に止まっている。

この危機に対応し、ONSはリアルタイムのデータを実現すべく、オンライン調査に乗り出した。しかし、この調査は多くのことを明らかにしているわけではない。アメリカの失業クレームは即座に吸い上げられ、先週何が起きたかなどの情報を迅速に発信する。一方、イギリスの統計は先月何が起きたかに関して包括的な絵を描けていないのが現実である。

これが2人の労働市場エキスパート David Blanchflower and David Bellによる指摘で、the National Institute of Economic とSocial Researchにより今週末に公開予定である。この試算によればアメリカの失業率は4月には5倍の20%まで上昇するとのことである。データ不足を鑑みれば、イギリスに関して言えることは失業率が上がっているものの試算にようやく乗り出したに過ぎない。

furloughed workers (休暇中従業員で80%の賃金補填を政府から受給している)が現実的に失業状態であるという前提に基づけば、Blanchflower とBellはイギリスにおける失業率は5月末で5から6万人に登ると試算している。これが正しければ、アメリカと同様、20%の失業率となる。

政府は、furlough schemeの概念はロックダウンにより、大量の失業を防ぐための施策であると主張してきた。しかし、Blanchflower and Bellはfurloughed workersは隠れた失業者であり、今年の下半期に政府は補助金を打ち切るものの経済が期待通り元どおりにならなければさらに可視化されていくだろうと述べている。

(D.S)

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