HRとは・・?

HRとは・・?

Human Resource Management

(人的資源管理)
とは?!

Human Resource Managementとは、Employee Life Cycle(下記参照)に則って、優秀な人財を戦略的に採用、教育、リテンションすることで、企業の競争優位を確立するビジネスアプローチ(Storey, 2007)を指します。
HR/人事部は雇用サイクルの工程の一つ一つが相互に作用していることを認識しなければなりません。なぜヒトを採用するか、そしてその後のプロセスとの相互関係性を念頭に置いた上で、施策を検討する必要があります。

HRとは・・?


なぜ今HRMが必要か?

Human Resource(人的資源)とは、組織において最も価値のあるAsset(資産)であり、人件費は最も大きな支出の一つでもあります。
採用やトレーニングに福利厚生などHuman resourceの獲得及び維持には多額のコストがかかります。
他の支出とは異なり、費用の見直しが簡単に行えない分、人的資源の管理には最新の注意と戦略が必要です。


近年の研究では、エンゲイジメントや参画スキーム、評価・報酬システム、適切なスキルトレーニング付与などHR領域における施策と企業の売上や生産性そして社会的評判の向上など「企業価値」を高める効果が検証されてきました(Datta, Guthrie and Wright , 2005; Huselid, 1995); Wood and Wall, 2005)。

日本の労働市場において、HR領域への関心は欧米や他のアジア先進国に比べ低く(CIPD, 2020調べ)、その意識の低さはHRに関する論文の数や周辺領域を学べる大学の学部数や資格取得システムの欠如に反映されています。昨今のテクノロジー進歩は目覚ましく、Job Automation (業務自動化)や DX (デジタルトランスフォーメーション)の発達により、労働市場における人間v.s 機械の対立構造が顕著となりました。

今後のインダストリー4.0を生き抜くためには、Human Workforce (ヒトの労働力)をどのように戦略的に配置するかそしてデジタルテクノロジーを駆使して、いかにHuman Workforceの生産性を高めるかがクリティカルといえます。デジタルの時代だからこそ、人的資本の重要性は増し、それへの戦略的活用と配置を考えることがプライオリティといえるでしょう。

(画像はWikipedia:インダストリー4.0より引用)