“マイクロラーニング” マイクロラーニングとは?

マイクロラーニング

“マイクロラーニング”という学習方法をご存知でしょうか?
近年、eラーニングに次ぐ新たな学習スタイルとして注目が集まっています。
本記事では、このマイクロラーニングの特徴やメリット、デメリットについてご説明いたします。

“マイクロラーニング”とは?

マイクロラーニングとは、5分程度の短時間で手軽に学習を行うスタイルのことです。
スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器さえあれば、時間や場所を問わずに受講者の好きなタイミングで学習することができます

マイクロラーニングの背景

マイクロラーニングが登場した背景として、以下の内容が挙げられます。

  • eラーニングの限界
    従来のeラーニングでは、長時間の教材を一度に学習していましたが、まとまった時間の確保や集中力の持続が難しいという問題点がありました。その点マイクロラーニングは、すきま時間に短時間で学習できるので、時間の確保も集中力の維持も簡単です。
  • ミレニアル世代の社会進出
    現代の企業の主戦力は、1980年代から2000年代初めの間に生まれたミレニアル世代です。スマートフォンに慣れ親しんだミレニアル世代にとって、マイクロラーニングのようなモバイル機器で手軽に学習するスタイルは相性が良いのです。

マイクロラーニングのメリット

マイクロラーニングのメリットとして、以下の内容が挙げられます。

  • すきま時間を有効活用できる
    マイクロラーニングの学習時間は5分程度と短いため、通勤時間や休憩時間などのすきま時間で学習することができます。また、モバイル機器で手軽に取り組めるため、学習を習慣化させやすいと言えます。
  • 学習内容を定着させやすい
    マイクロラーニングは一つ一つが短いコンテンツで学習ハードルが低いため、繰り返し学習がしやすく、効率よく学習内容を定着させることができます
  • 教材の作成や更新が簡単である
    マイクロラーニングの教材はコンパクトなため、コンテンツの作成や更新が簡単です。また、企業の方針変更や法律改定などの突然の事態にも迅速に柔軟に対応することができます

マイクロラーニングのデメリット

マイクロラーニングのデメリットとして、複雑な知識や対人スキルの学習には向かないことが挙げられます。

マイクロラーニングは短時間のコンテンツのため、長時間の学習が必要となる研修複雑な知識を要する資格試験の学習にはあまり向いていません。また、顧客との商談やディスカッションなどの対人スキルの学習も困難と言えます。

しかし、一人でも行える学習の場合、マイクロラーニングはとても有効な手段です。
複雑な技術や考え方などを詳しく説明する必要があるものには別の学習手段をとり、その要点整理や知識定着の確認テストにマイクロラーニングを利用することで、相乗的な学習効果が期待できます。

まとめ

マイクロラーニングは、モバイル機器を利用して短時間で手軽に学習を行うスタイルのことです。
モバイル機器の発達やミレニアル世代の社会進出により、eラーニングに次ぐ新たな学習方法として注目されています。

すきま時間を有効活用できる」「学習内容が定着しやすい」「教材の作成や更新が簡単」というメリットがある一方、「複雑な知識を要する分野は不向き」というデメリットもあります。
そのため、活用する場面をよく考えてマイクロラーニングを利用することが重要です。

次回は、マイクロラーニングの効果的な活用の仕方についてご説明いたします。