弊社社員がHRBP Masterclass Qualificationを取得しました! ~Voice!for HRM Vol.46 CIPDショートコース体験記~

SSKコミュニケイションズHR推進部の中村です。

弊社は、ヨーロッパ最大のHR団体であるCIPDと業務連携を行い、日本における「HRプロフェッショナルのサポート」「学問・実践としてのHR普及」に努めております。

今回はその一環で弊社が行なっております、CIPDのショートコース提供「HRBP Masterclass」についてお伝えしていきます。

受講の経緯

私は、弊社のHR推進室のセールスとマーケティングを担当しつつ、会社自体のHRの職務も担っております。会社全体の事業戦略や人事戦略に携わっているため、「HRBPとしてのスキルや考え方が非常にマッチするのではないか」「学ぶなら本場で学びたい」と考えたことがキッカケで今回の受講に至りました。

またHR業務を行う中で形に残る資格を取りたかったという事も理由の一つでもあります。日本のHRの方と話していると、HRとしてのキャリアが目に見える結果が無いため、キャリアとして自信が持てないという方が多くいらっしゃいます。HRとしてこのような資格を取得することは、今後のキャリアに大きく寄与すると考えられます。

HRBP Masterclass Qualification取得

HRBP Masterclassに関しては、3日間で取得ができ、受講資格は特にありません。HRに携わっている方であれば、基本的には誰でも受講できるようになっています。

しかし、当たり前ですが講義の内容は全て英語ですし、グループワークやロールプレイングでもHRについて英語でコミュニケーションを取ることになりますので、HRにおけるビジネス英語が問題なく使えるレベルの英語力は必要になります。その為、英語に不安がある方に関しては、HRについての書籍や論文を使ってデイスカッションの準備をされることをお勧めいたします。

講義の内容としては、日にちごとに【ビジネス戦略とマーケティング】【データ分析とHRへの活用】【マネジメントとコーチング】となっており、HRBPとして必要な考え方や知識についてフレームワークを使って学んでいきます。PESTLE分析、SWOT分析、ROIなどを具体的な課題を与えられてチームワークをしたり、実際にコーチングを行ったりなど、一般的なHR向けの研修では学べないことばかりであり、実際にHRBPとして活躍されていらっしゃる方も多くいらっしゃるため、非常にレベルが高く勉強になることばかりです。

特に学びになったのが、実際にアジア諸国でHRとして活躍されていらっしゃる方々と一緒にワークを行っていきますので、日本のHRと海外のHRの違いなどが実感できたことです。「Think Globally Act Locally」という言葉もあります通り、HRとしてのキャリアを歩んでいく中で、グローバルHRの理解は必要不可欠です。私が参加した回には、シンガポール、ミャンマーの方が参加していらっしゃり、HRだけに留まらず、会社のことや国のことなど色々と情報交換ができ、学びになりました。

受講の感想

HRBP Masterclassを受講した率直な感想としては、「HRとしての考えが、根本から覆されたな。」というものでした。特に日本においてのHRとしての考え方はどうしてもHR領域だけに狭めてしまいがちなのですが、今回の受講をきっかけに戦略的な目線からHRを見られるように変わったと実感しております。実際にコンサルティングを行っている企業の人事の方とも、フレームワークを活用することで人事戦略を刷新することができ、経営層に一緒に提案させていただきました。

HRBPとしての業務は、パラダイムシフトによって「働き方」だけでなく「業務戦略」まで変わりつつある日本において、「人」と「事業」を繋ぐ必要不可欠な役割となってきます。今までの「採用」「研修」「配属」「評価」といったぶつ切りになってしまっていたHRとしての機能やスキル、知識ではVUCAの時代を企業だけでなく個人としても生き抜くことはできません。事業の原動力となるのは、いつの時代も「人」です。事業戦略における人事戦略の重要性は今後益々向上していきますし、その二つを同時に考えられる人材としてHRBPは非常に希少性が高い存在となります。

私自身、HRコンサルタントとして日本企業の人事の方と意見交換をしていると、「人事としてのキャリアに悩んでいる。」「もっと戦略的な仕事をしたい。」といった方が多くいらっしゃるのですが、このような方にこそHRBPへの第一歩として今回のコースは強くお勧めいたします。

(M.N)