Docsbotの使い方と有料版/無料版の違い ~30人の会社のテレワーク Vol.91 ~

ChatGPTの勢いがすごいですね!弊社でChatGPTが話題になり始めたのが、2023年の1月下旬。ちょうどその頃、EXCELのデータをPowerPointに貼り付ける作業が自動化できないかと考えており、ChatGPTに聞いてみたところ、EXCEL VBAのコードを返してくれて驚いた記憶があります。

自社でもChatGPTを使って何かやりたい!ということで、ChatGPTをエンジンとして搭載しているDocsBotAIの無料版を使って、試しに自社製品「PayManager」について答えるbotを作ってみました。今回は、少しテレワークを離れ、DocsBotの動き、DocsBotの有料版と無料版の違い、DocsBotの使い方について、書いてみようと思います。

目次

ChatGPTとDocsBotに同じ質問をしてみました!

DocsBotの使い方は後ほどご説明しますが、ChatGPTと弊社の資料を学習させたDocsBotに同じ質問をしてみました。今回は、自社製品「PayManager」について答えるbotを作ったので、質問内容はシンプルに「PayManagerについて教えてください。」としました。

ChatGPTの回答

ChatGPTは下記のように回答してくれました。

「PayManager」という用語は、いくつかの異なる文脈で使用されているため、どのような情報をもとめているかによって回答が異なります。以下では、一般的に知られている「PayManager」について説明します。

「PayManager」とは、インドの政府が運営する、公務員の給与・手当の管理システムのことです。このシステムを利用することで、公務員の給与計算や支払い処理などが行われます。

PayManagerは、インドの州政府や地方自治体、公立学校、政府機関など、あらゆる公共部門の給与管理に使用されています。このシステムは、給与計算や支払い処理を自動化し、正確性や効率性を高めることを目的としています。

具体的には、公務員の個人情報、職位、勤務日数、賃金、手当、控除などの情報がPayManagerに登録されます。そして、給与計算を実行する際には、この情報を基に計算が行われ、支払いが行われます。

PayManagerは、インド政府が推進する「デジタル・インディア」イニシアティブの一環として開発されました。このシステムにより、公共部門の給与管理が効率的かつ透明になり、腐敗や不正行為の防止にもつながるとされています。

ChatGPTへの質問「PayManagerについて教えてください」に対する回答

とても勉強になりました!!

弊社資料を学習させたDocsBotの回答はこちらです。

DocsBotの回答

DocsBotは次のように回答してくれました。

PayManagerは、株式会社エス・エス・ケイ・コミュニケーションズが提供しているクラウド型の人事給与システムです。インストール不要で、Webブラウザ上で動作します。Microsoft Edgeでの動作が保証されています。価格や質問等については、公式サイトのお問い合わせページから直接エス・エス・ケイ・コミュニケーションズにお問い合わせください。

会社名が「エス・エス・ケイ・コミュニケーションズ」(正しくは「エス・エス・ケイ・コミュニケイションズ」)になっていたり、いくつか直したい点はありますが、学習させたデータに基づき、自社製品に関する答えを返してくれたことに感動です!!

DocsBot 有料版と無料版の違い

DocsBotには有料版と無料版があります。今回は、無料版を使ってbotを作成しました。有料版と無料版の違いは下記の通りです。

※2023年4月時点の情報です。

DocsBot アカウントページより取得
FreeHobbypowerPro
価格(1ヶ月あたり)無料$19$49$99
作成できるボットの数11310
ソースページの数501000500010000
ソースタイプ・URL
・ドキュメント のみ
全てのソースタイプ全てのソースタイプ全てのソースタイプ
質問できる数(1ヶ月あたり)1001000500010000
ユーザー1ユーザー1ユーザー1チームユーザー5チームユーザー
分析
チャット履歴
ロゴの削除
プロンプトのカスタマイズ

指定できるソースタイプは・・?

指定できるソースタイプは、下記の通りです。

①URL
WebサイトのURLを1ページずつ指定します。

②文書(テキスト、Office、PDF、HTML、EML、Zipなど)
文書をアップロードします。

無料版で使えるソースはここまでです。③以降は有料版を契約すると使えるソースです。

③Wordpreses
WordPressからエクスポートしたXMLファイル

④サイトマップ
XML形式のサイトマップ

⑤URLリスト
URLのリストをCSV形式で読ませることにより、Webサイトを一括で学習させることができます。

⑥CSV
CSV形式のファイル

⑦RSS
RSSフィード

⑧Youtube
2023/4現在、未対応

作成したbotの共有はできる?

作成したbotをチームメンバーと共有するためには、proプランの契約が必要なようです。proプランを契約すると5ユーザーまで共有ができます。6ユーザー以上のチームメンバーで共有したい場合には、Enterpriseプラン(月額$499~、要問合せ)もあるようです。
Freeプラン、Hobbyプランでは、プライベートbotの作成のみになり、チームメンバーとの共有はできません。Powerプランは1チームユーザーとなっていますので、自分のみのチームになり、実質共有はできないと考えられます。

DocsBotの使い方

1. API keyの取得

DocsBotを利用するためには、事前にAPI Keyが必要です。
DocsBot公式ページにアクセスし、右上の「Try Free」を押します。

サインアップ画面が表示されますのでサインアップします。
私はGoogleアカウントを使ってサインアップしました。

サインアップ後に表示されるOpenAIの画面で、「get my Open API key」をクリックし、API Keyを取得しましょう。

2. 新規botの作成

Open API Keyを登録すると、botの作成ができるようになります。

dashboardより「Create a new bot」をクリックし、botを作成しましょう。

無料版ですと、GPT3.5を利用したパブリックアクセスのbotのみ、作成が可能です。

言語は日本語でも英語でも作成できます。

3. ソースの登録

学習させるソースを登録します。

無料版では、URLとドキュメントのみ利用可能です。

今回は、弊社で利用している製品紹介資料やマニュアルを学習させました。無料版ではページ数の制限があるため、資料を一部加工して読み込ませています。

4. 使ってみよう!

ソースを読み込ませたら完成です!「chat」アイコンをクリックして、早速質問してみましょう!

文章形式で質問した方が精度が高い答えを返してくれます!
まだまだ成長中のbotです。不明点はお問い合わせください!

まとめ

DocsBotを使って、意外と簡単にbotを作ることができました。botが出した回答の編集はできないようなので、回答をブラッシュアップするためには、botに学習させるソースの質を上げていくのが良さそうです。「Garbage In, Garbage Out」ですね!

最後にDocsBotにPayManagerの機能を紹介してもらって、終わりにします。

Q:PayManagerの機能について教えてください

PayManagerは会計伝票のサイト入力と、並列システムと会計システムのデータ連携を支援するためのシステムです。具体的には以下の機能を持っています。

・請求書入力
・振替伝票入力
・経費伝票入力(今後リリース予定)

これらの入力に対して承認や伝票の発行も可能です。また、他システムデータの取込や会計会計システムへの仕訳伝票や支払情報の連携も行うことができます。

「PayManagerの機能について教えてください」に対するDocsBotの回答(2023/4/1)

DocsBotの回答の正確性を確認したい方は、下記公式ページから、PayManagerの機能を確認してみてください!