テレワークを活用した多様な働き方 ~30人の会社のテレワーク Vol.22 ~

働き始めてからこれまでを振り返ってみると、働き方やワークライフバランスが随分変わったことに気づきます。人生100年時代。私たちが働く期間は長くなります。そのような中でライフステージによって働き方を変えることは当然と言えます。国や地域の文化や働くことに対する価値観によっても、働き方は変わってくるでしょう。

私の場合は、子供が生まれたことが働き方を考える大きな転機になりましたが、子育てだけではなく、家族の転勤・介護など、働く人それぞれ、抱えている背景は異なります。一人の人生の中においてでさえ、これだけ働き方が変わるのだから、環境や背景が違う人が集まっている会社という組織において、画一的な働き方を求める方がむしろ難しいのではないかと感じます。

たくさんの人が自分に合った働き方をする上でも、テレワークは有効です。どこからでも仕事ができるため、会社所在地と違う場所に住んでいても働くことができます。「会社に出勤しなければならない」という前提条件を取り払うことにより、従業員はこれまで以上に柔軟な働き方ができるようになるのです。

柔軟な働き方ができるということは、採用・リテンションに大きな効果をもたらします。当社の事例をご紹介します。

①採用

当社では、2011年から新卒採用を行っています。コロナ禍の現在、採用活動は全てオンライン。

「必ずしも会社に出勤する必要はない」ということを伝えることにより、「地元で働きたい!」と思っている学生さんからも興味を持っていただいており、採用の裾野が広がったと感じています。

②リテンション

ご家族の仕事の都合により、愛知県で働いている従業員がいます。オフィスで仕事をしていた時と変わらずに、仕事を続けていただいています。ほぼ全員がテレワークを実施しているため、「オフィスで働いていない」という条件はみんな同じ。離れて働くことへの不安も少なかったのではないかと思います。

CIPDの調査では、年収500万円の人が1人退職すると、企業にとって約1700万円の損失であるという結果が出ています。企業にとって貴重な財産である人に長くイキイキと働いてもらうための環境を整備するという意味でもテレワークは有効です。

次回は、本コラムで当社の事例としてご紹介した愛知県で働いている従業員の目線で、在宅ワークのメリット・デメリットをご紹介いたします。


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