30人の会社のテレワーク Vol.52 ~ハイブリッドの世界でチームをどのようにリードするか?~ (From U.K.)

「テレワークっていつまで続くの?」「コロナが収束したらテレワークも終わり?」そんなことを考える機会が多くなってきたのではないでしょうか?

テレワークとオフィスワークを組み合わせた働き方、「ハイブリッドワーク」が注目を集めています。今回は、イギリスで最も有名なHRサイトPeople Managementから、ハイブリッド環境下でのマネジメントに関する記事をご紹介いたします。

How to lead a remote team in the new world of hybrid

20 Sep 2021 By Jo Owen

https://www.peoplemanagement.co.uk/voices/comment/how-lead-remote-team-new-world-hybrid

—記事紹介ここから

「多くの企業にとって、より柔軟な働き方へのシフトは、多くの課題をもたらしました。しかし、絶好の機会も提供しています。」Jo Owenは説明する。

どんな雲も、裏側は銀色に輝いている。パンデミックの暗い雲には、1つの非常に明るい側面がある。それは、リーダーシップとマネジメントにここ200年で起こった最高のことである。

もしあなたが、リモートでの指導と管理がオフィスでの管理よりもはるかに難しいと感じているのなら、そう思っているのはあなただけではない。指導する人の姿が見えない場合、全てのことがより難しくなる。これはとても良いニュースである。姿が見えないことにより、リーダーは腕を上げるとともに、全てのことをこれまでよりも目的意識を持ち、意図的に実行するようになる。もしリモートチームを率いることができれば、あなたはどんなチームでも率いることができる。3つの例がポイントになる。

モチベーション:電子メールでやる気を起こさせる方法を最初に考え出した人は、富を得ることができるだろう。しかし、その富は得られそうにない。チームを直接的にやる気にすることができない場合には、チームが内在的なモチベーションを見つけることができる環境を作らなくてはならない。難しいことではあるが、結果は長続きする。

ゴールの設定は、マネジメントの一丁目一番地であるが、とても難しい。「what」をリモートで伝えることは簡単であるが、「why」および最も重要なコンテキストを伝えることは難しい。マネージャーはオフィスでの会話を通して、チームメンバーが自然と「why」とコンテキストを理解していたプロセスを再現することを学ぶ必要がある。

コミュニケーション:リモートで働いている時、私たちは以前よりもコミュニケーションを多くとるが、以前よりも理解し合えていない。テクノロジーはコミュニケーション量を増やすが、質を高めることはない。私たちは今、コミュニケーションという魔物を飼いならす方法を学ばなければならない。制御されていない魔物は、ワークライフバランスを壊すだけではない。チームが多くの時間を仕事ではなく、コミュニケーションと調整に使っている場合には、生産性の低下にもつながる。

オフィスは平凡なマネージャーを育てる上では、理想的な環境である。もしオフィスでミスコミュニケーションが発生した場合、素早く見つけ、状況を改善することができる。リモートワークはそこまでマネジメントに寛容ではない。ミーティングでチームメンバーとミスコミュニケーションをしたら、あなたは翌日までそのことについて聞くことはできないかもしれない。その時までにチームメンバーはあなたが言ったことを反芻する十分な時間を持つことになる。反芻がポジティブに働くことはめったにない。あなたがもたらした発言により、チームメンバーは下り坂にいると感じ、仕事を失い、住宅ローンを後回しにし、家を失い、家族を失うことを考えるかもしれない。・・あなたの悪気のない発言によって。

同様に、オフィスでは間違いを見つけて修正することも簡単である。誰が苦労していて、誰が怠けているのか見ることができる。誰が助けを必要としていて、誰が助けることができるのかを見ることができる。リモートでは、これらの全てが不可能である。

おそらく、最大の課題は、誰もリモートでのチーム運営のルールを知らないことである。オフィスでは、チームは自然にルールを見つける。それぞれのチームメンバーは何が他のメンバーをいらいらさせ、何が他のメンバーを勇気づけるのかを知っている。いつ周りにいるのか、いつ退社できるのかを知っている。リモートでは、いつミーティングが可能なのか?いつメールやメッセージのやり取りができるのか?というような、最も基本的なルールですら明確ではない。

長期間勤務しているチームメンバーは信頼のネットワークと影響力を持っており、それはオフィスでもリモートでも、チームを成功に導く手助けとなる。新しくチームに入ったメンバーは五里霧中である。彼らは信頼のネットワークも影響力も持たず、おそらく基本的なルールすら知らない。

これらの課題を克服するために、リーダーは全てのことにおいて、より目的意識を持ち、より意図的に行わなければならない。オフィスを前提としたチームを率いるためのアドホックな慣習は機能しない。例えば、チームの運用ルール・リズム・ルーティーンを確立するという課題に対処するには、チームで発生しうる全ての質問にまとめて答えることができるチーム憲章を作成する必要がある。

・コアタイムはいつか?
・テクノロジーやコミュニケーションのプラットフォームとして何を使うのか?
・いつ、どのようにしてお互いにコミュニケーションをとるのか?

多くの場合、創造的な結果がもたらされる。あるチームはコアタイムを午前10時から午後3時と決めた。その時間帯にのみ、チームはミーティングを開催することができた。日々の仕事はじめに、現在起きていることとこれから起こるであろうことについて共有する短い通話をした。この仕組みにより、チームメンバーは午前7時から午後8時の間、午後7時から午後9時の間を、完全にプライベートな作業に充てることができた。彼らは、仕事と生活の間に明確な境界を持ちつつ、充実した柔軟な1日を過ごした。

リモートおよびハイブリッドチームを率いるという課題に取り組もう!
これはあなたの腕をさらに上げるチャンスである。

—記事紹介ここまで

過去記事:Voice!for HRM Vol.34 ~慶應義塾大学井上教授が語るコロナ禍での「はたらく×コミュニケーション」とは~では、慶應義塾大学の井上教授に、企業組織内のコミュニケーションについて、ご寄稿いただきました。こちらも合わせてご一読ください!

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