テレワークは資格取得にも有利?弊社社員が社会保険労務士試験に合格! ~30人の会社のテレワーク Vol.81~

8月は税理士試験と社労士試験の月です。実は、弊社には昨年の社労士試験に合格した社員がいます。今回は、社労士資格を持つ社員からの寄稿です。

はじめに

私は第53回(2021年度)社会保険労務士試験に合格しました。テレワークにより通勤時間が無くなった分、試験勉強を確保しやすくなったことが合格の要因の1つと考えています。

受験動機

私が大学3~4年生の頃(2017年~2018年)、労働法を専攻していたのですが、ちょうど世間では『働き方改革』がトレンドでした。これから人事労務の仕事は需要が出てくるだろうと考え、今の会社(人事、経理など、会社のバックオフィスを対象としたITコンサルティング会社)に入社しました。

いずれは社会保険労務士試験に挑戦したいと考えておりましたが、2020年4月頃(入社2年目)からコロナ禍で完全テレワークになりました。プライベートでもなかなか外出が難しくなし、正直暇になりました。そのため、時間は確保できそうだし、ちょうどいいから挑戦しようと、社会保険労務士の試験に挑戦することにしました。

試験勉強-勉強時間の確保

社労士試験は合格までにおおよそ1000時間勉強時間が必要だと言われ、私もそのくらい勉強したと思います。私は2回試験に挑戦したので、この1000時間を2年間で確保できました。

働きながら1000時間もの勉強時間を確保できた要因は
・テレワークによる通勤時間の削減
・長時間勉強するための工夫

の2つだと思います。

テレワークで通勤時間がなくなり、その分を試験勉強に充てることができました。私は会社まで片道1時間かかる場所に住んでいるため、単純計算で2時間まるまる試験勉強に充てることができます。これは非常に助かりました。
しかし、最初の頃はスマホやゲームに気が散ってしまい、なかなか集中して長時間勉強できませんでした。そこで、タイマー式のBOXを購入し、勉強が終わるまで、強制的にスマホやゲームコントローラーを触れないようにして勉強に集中するよう工夫しました。その他、こまめに短い休憩を入れるなど、さまざまな工夫を行い、最終的には平日でも3時間程度は勉強できるようになりました。

テレワークによって、通勤がなくなり、時間を確保できるようになるとは思います。しかし、空いた時間を有効に活用したり、プライベートを充実させたりするには、各個人の工夫も必要だと思います。

現在の取組と今後の目標

社会保険労務士は試験に合格するだけでは資格を得ることはできません。『2年以上の実務経験』または『事務指定講習の受講』が必要です。

私は実務経験がないので、現在『事務指定講習の受講』を行い、資格取得を目指しています。資格を取得すれば都道府県の社会保険労務士会に所属でき、勉強会の参加や仕事の斡旋を受けることができます。資格を取得後は現職を続けながら、勉強会や斡旋業務に挑戦し、社会保険労務士としてのキャリアを築いていこうと考えています。

そうなると、今以上に時間管理が大切になってきます。現職業務は疎かにしないことはもちろん、プライベートと仕事の時間をしっかり区切って、負担を溜め過ぎないよう注意しながら生活していこうと思います。

テレワークにおいては『公私の区切りが曖昧で業務時間が長くなりやすい』という課題もあります。私も忙しい時は時折このようになってしまいがちなので、より注意していこうと思います。

—–

今回、寄稿してくれた社員は、弊社ではRPAのスペシャリストです。労務も分かるRPAスペシャリストが、RPAを使った業務効率化のご相談を受け付けております