採用プロセスが長引くと求職者の4分の3が離脱!採用活動の一部リモート化で期間短縮を! ~30人の会社のテレワーク Vol.84~

新卒採用・中途採用に関わらず
・選考中に他社に内定してしまった
・選考中に連絡が取れなくなってしまった
という経験をされた方も多いのではないでしょうか?

ビジネスにおいて、スピードが大切であると良く言われますが、採用活動においてもスピードが大切だな、と思います。

今回は、イギリスで有名なHRサイトから、採用プロセスについての記事を紹介します。

専門家は多くの採用経験が一定水準に達していないと警告しているが、採用プロセスが複雑であると考えている人事担当者は10人に1人未満である。

求職者の4分の3以上(78%)が、長く複雑な採用プロセスから離脱するか、離脱を検討する可能性があることが、調査により分かった。Sterlingが1,200人を超える人事担当者と3,700人を超える求職者を対象とした世界規模の調査では、途中離脱した人の3分の1が採用プロセスが複雑すぎると述べており、22%がバックグラウンドスクリーニングプロセスに問題があると述べている。しかし、調査対象の人事担当者のうち、候補者が採用プロセスを複雑に感じるだろうと考えている人はわずか9%であった。

このデータは採用プロセスが長くなるにつれて得られたものであり、Glassdoorによる2017年の分析によると、25か国で83,000件を超える採用面接が行われ、平均面接プロセスは2016年の22.5日よりも長い、23.7日であった。Sterlingの社長であるSteve Smith氏は、この最新の調査から収集されたデータは「要件の複雑さのために、候補者コミュニティのかなりの割合が採用プロセスから離脱している」ことを示していると述べた。「[これは]エンドユーザーの経験が、本来あるべきほどポジティブではないことを示唆しています。現在の経済状況では、候補者に効率的で魅力的な採用プロセスを提供することがいかに重要であるかを見逃すことは実行可能な選択肢ではありません。」とSmith氏は付け加えた。

一方、Haysの責任者であるGaelle Blake氏は、採用担当者は人材を採用するために迅速に作業する必要があり、面接プロセスを遅らせるべきではないと述べている。「もし、あなたやあなたの採用パートナーがインタビューしたいと思う候補者がいるのであれば、ー急いで動く必要があります」と。

Blakeは、明確に定義された採用プロセスに従い、ステージ数や完了する必要のあるタスクなど、各ステップを候補者に知らせるようアドバイスした。

彼女は次のように付け加えた。「プロセスのスピードを上げるために、まずオンラインでの最初のインタビューを設定しましょう。それから、次のステージに進んだら、対面面接の時間を候補者が柔軟に選択できるようにし、可能であれば場所にも柔軟に対応できるようにします。最後に、事前にオファーを準備することを忘れないでください。適切な候補者に会ったら、すぐに動けるようになります。」

XpertHRの編集長であるShiela Atwood氏は、採用担当者は人材を採用するために迅速に取り組む必要があるという見解に同意した。彼女は次のように述べている。「昨今のマーケットにおいては、意思決定を迅速に行い、できるだけ早く候補者に伝える必要があります。あなたの時間は、あなたの役割を望んでおり、企業にフィットする候補者のために使うべきです。」

「適切にデザインされた求人広告は、適切な人材を採用することを保証し、企業文化とブランドを紹介することで、候補者に自社を売り込み、採用プロセス中の候補者の関心を維持するのに役に立ちます。」

Three-quarters of jobseekers would drop out of lengthy recruitment processes, survey reveals
by Jessica Brown 5 August 2022
https://www.peoplemanagement.co.uk/article/1795091/three-quarters-jobseekers-drop-lengthy-recruitment-processes-survey-reveals

記事の内容を踏まえ、選考期間中のリテンション策を考えてみました。

候補者と連絡が取れたらまずはオンライン面談

コロナ禍で、非対面の面接・面談も一般的になりました。電話やWeb会議などで顔合わせを行い、企業は人材要件にマッチしているかの見極めを、求職者は自身が求める条件にマッチしているかの見極めを早期に行うのが良いでしょう。早い段階でミスマッチを防ぐことは企業にとっても、応募者にとってもメリットになります

採用プロセスを明確に

面接の回数、適性検査の有無など、採用プロセスと大まかなスケジュールを候補者に明確に伝えましょう。内定までのプロセスが見えることにより、求職者も進捗が分かりやすくなります。

意思決定・調整を早く

意思決定を迅速に行い、結果をできるだけ早く候補者に伝えましょう。また、選考の日程調整に時間がかかるケースや、選考候補日が随分先になってしまうケースが見受けられます。選考の間が空いてしまうと、求職者のモチベーションが切れてしまい、他社に流れてしまう可能性が高くなります。求職者のモチベーションが高いうちに内定を出すためにはスピード感が大切です。あらかじめ選考の枠を作り、関係者の予定を抑えておく、社内のスケジュール管理ツールを常に最新にするよう周知する、等の対策が有効でしょう。

弊社では、企業の採用・選考のご支援を行っております。